僕は、発育が遅いためか幼いころから周りの子より身体が小さく、よく男女にかかわらずいじめられていました。おかげで、小中学生くらいには極度の人見知りになってしまい、大学生になる頃には人見知りをこじらせて対人恐怖症といっても過言ではないレベルで人とのかかわりが苦手になっていました。
高校は1年生の途中までは何とか通学していましたが、対人恐怖症があだとなり、気づけば不登校に…。その後退学し、現在は難波にある自宅の自室で通信制の大学講座を受ける日々。昼夜逆転も日常茶飯事で、ネトゲに没頭する毎日が続いていました。
そんな僕でしたが、ネトゲを通してある人と友達になり、その友達にだけは徐々に心を開けるようになっていきました。
いつもはLINEやチャットなど、ネット上だけでつながっていましたが、いつまでも引きこもっていてはいけないと相手から説得され、僕は久しぶりに外に出てファミレスまで足を運びました。
そこには、待ち合わせの連絡をしたときに伝えられていた服装をした男性がいたので、すぐにいつもやり取りをしている彼だと気づきました。彼も僕の存在に気づき、席まで案内してくれました。
やっぱり人が大勢いる場所には慣れないなぁ…なんて思っていましたが、友達との会話に夢中になっていたらそんなことも気にならなくなっていました。
そして、友達からの突然の提案。「人見知りの克服のためにナンパをしてみないか?」
僕は、はじめ彼が何を言っているのかわけがわかりませんでした。そんなこと、全く考えたこともなかったからです。でも、「ゲーム感覚でやれる」という言葉や「ゲームと同じで経験値を積めば遊び慣れてくる」という言葉に興味を持ち、僕は彼とともに街中に繰り出し、ナンパをすることにしました。
はじめこそ、人見知りや対人恐怖症を発揮して、全然声もかけられませんでしたが、友達がやるのを真似していたら、いつの間にか女の子たちの気持ちをつかむコツをつかめるようになっていました。
そして、気づけば僕はいつからか、ナンパで平然と口説きにいくくらい積極的な性格になっていました。
人見知り真っ只中の僕を思い出すと、まさかこんなに積極的な性格になるなんて思ってもみなかったと思います。
僕にナンパという素晴らしい機会を教えてくれた友達には、本当に感謝しています!彼に感謝しながら、今日も女性を口説きに行ってきます(笑)