街中を歩いていると、視線を感じることがあります。自分で言うのもなんですが、学生時代もモテましたし、30歳を超えた今も会社でそこそこモテますので、自分に自信もあります。だからこそ、街中を歩いていると視線を感じることがあるんです。自意識過剰じゃないかと言われそうですが、実際に目をそちらに向けてみると男性がこちらを見ていることがあります。私の見た目の雰囲気はどこにでもいるようなOLのはずですが、男性からするとどうもいやらしい女に見えるようです。
職場の行き帰りは私服ですが、私は生足が好きでミニスカやホットパンツなどを履いていることが多いのです。どうやら、その足がいやらしさを醸し出しているようで、見られることがよくあります。チラっとだけ見てくる人もいますが、あからさまに視線で追いかけてくる人もいます。そんな中で、たまにナンパされることもあるんですが、この前は同年代くらいの、ものすごくタイプの紳士風の男性から声をかけられて、思わず立ち止まってしまいました。
たいていナンパをされるのは秋田市内の駅前なんですが、そのときは会社の最寄り駅でした。彼に興味があったので、少しだけなら会話をしてもいいかなと思ったのですが、話のネタがとても豊富で、ちょっと会話するだけのつもりが、その場でしばらく話し込んでしまいました。彼の話はワインの話だったのですが、急にそんな話を始めて、最初は驚いたのですが、その話し方がとても落ち着いていて、なんだか吸い込まれたのです。それに表情がすごく穏やかで、そこにも魅力を感じました。気づけば私は笑顔でその話を聞いていました。
これまでもナンパされた経験はたくさんありますが、たいていはいきなり飲みに行こうと言ってきたり、連絡先を交換しようとしてきたりするので、ウンザリなケースが多いんですが、彼はそういうことを全く言わずに話を続けてくれました。そのため、私はこれまででは考えられない行動に出ました。彼に「もっと話を聞きたいので、どこかで飲みませんか?」と私のほうからお誘いしてしまったのです。彼はそれを待っていたのかもしれませんが、軽く「いいですよ」とだけ答えると、そのままエスコートしてくださって、近場のお店に連れていってくださいました。
とても落ち着いたバーで、そういうお店を知っていることにも魅力を感じました。バーに入ってからも、ワインの話が続き、そのあとは男女の恋愛観やスポーツの話になり、いつの間にか体の話になりました。すごくナチュラルに話題が変わっていくので、いつの間にか下ネタが挟まるようになって少し驚いたのです。でも、その頃には彼の虜になっていました。彼にもその思いが伝わっていたようで、バーを出ると私の肩をそっと抱いて、そのままホテルに連れて行かれました。抵抗する気なんてまったくありませんでした。まるで、その行動が当たり前の行為であるかのように、彼とともにホテルに行きました。
ホテルに入ると、先ほどまで話していたのが嘘のように無言になり、私の服を1枚ずつ脱がしていったのです。そこでも抵抗する気はなく、彼にされるがままに全裸になりました。彼は服を着たままで、私の裸を眺めるのです。まるで絵画でも鑑賞するような目を向けてくるのです。私はさすがに恥ずかしくなって、手で胸を隠そうとしたのですが、彼に手を掴まれて遮られました。その後も私の体を触るでもなく、ただひたすらに視線を向けてきます。どれくらい時間が経ってからでしょうか。彼の手がおもむろに私の下半身に伸びてきて、ついに始まりました。そのまま私は彼に身を任せました。
抱かれている間、感じていたのは快楽だけです。彼は女性を喜ばせることに長けているようで、自分の快楽以上にこちらの快感を優先してくれているようでした。おかげで、その間に私は何度もいってしまいました。おそらく生まれて初めてだと思いますが、男性がイクまでの間に自分が3回もいってしまったのです。そんな自分に驚くと共に、おそらく私にとって彼という存在はこれから先、手放せなくなる存在になるだろうと思いました。同時に、バーでは散々話し込んでいたものの、彼の年齢や名前、既婚者なのか独身なのかなど、あらゆるプロフィールを知らないことに気づきました。そんなことさえ知らない男性に体を自由にされ、感じてしまっている自分を客観視し、さらに感じてしまいました。彼とはセフレのような関係になっていますが、もう手放せません。