人それぞれですが、たいていの男ならナンパした経験は持っているものと思います。僕もあります。そして、世の中の年配男性の中にも経験者はたくさんいるはずです。そのため、いろいろな男性が若いころの武勇伝のようにナンパのテクニックを披露しています。居酒屋とかに入ると、そういう会話が聞こえてくることもあります。僕はまだ年齢が20代なのですが、こういう話をしたがるのは40代に多いような気がします。自分の昔エピソードを話したがる年代なのかもしれません。でも、そんな彼らが話すテクニックを聞いていると、少々疑問があるのも事実です。彼らが話す武勇伝は「女なんて押して押して押せばいいんだ」的な根性論だからです。たしかにそういう感覚で挑めば、落とせる相手もいるかもしれませんが、可能性としては低いと思います。
もちろん、今とは時代が違うので完全に否定することもできませんが、僕は疑問に思うことが多かったわけです。ならば僕のテクニックはどのようなものかと言えば、嘘をつくというものです。最低な話に聞こえるかもしれませんが、これまでに数多くのナンパを繰り返してきた中で「嘘」こそが成功への近道だという結論に達し、今も現実に嘘をつくことで多くの女性を落としています。「そんなの詐欺みたいなもの」と言われるかもしれませんが、そもそもナンパとか男女の出会いなんていうものは詐欺みたいなものです。最初は自分の格好悪い部分や都合の悪いことは隠して、徐々に距離を詰めていくわけです。付き合ったあとになって、真実を知って愕然とするというパターンも多いはずです。
また、女性もメイクが上手な人が多くてノーメイクになるとまるで別人ということもありますが、これもある種の詐欺と言えます。でも、真実を知ったころには心の部分を好きになっているからこそ、そこには目を瞑って男女の関係が成立するわけです。こんな感じで男女の関係なんて嘘でも詐欺でも構わないのです。だからこそ、僕も堂々と自分の偽ったプロフィールを持ってナンパを繰り返しています。僕は高松市に住んでいて、これだけは嘘を言ってもすぐにボロが出たり、気づかれてしまうために、正直になっていますが、それ以外はたいていが偽りです。
まず、職業に関しては相手と話しながらその場で決めています。クリエイティブ系を名乗ることもあれば経営者になることもありますし、美容師とか営業マンとか公務員になることもあります。相手が何を求めているのかを会話をする中で見極めて、自分の職業を決めています。つまりは相手にとって最も興味のある職業を名乗るわけです。もちろん、さらに深い関係になって会話を重ねていくと、質問されたときの切り返しに困ることもあります。その仕事をしているなら、知っていて当たり前のことを聞かれたりして、それに答えられないと怪しまれますので、適当にはぐらかしています。そういう意味では高度な専門知識が必要になる医者などの医療系、弁護士などの法律系は避けています。さすがにそこはすぐにボロが出るので、ほかの仕事にしています。
でも、それさえ気をつけておけば、あとはなんとかなります。また、会話の中で最初から「冗談を言う人」という印象を相手に見せておけば、いざ困ったときに誤魔化す場合、なんとかなってしまいますので、そういうキャラ作りも大切です。また、年齢も相手に合わせていますので、これも変わります。さらに現在の住まい自体は高松市ということで嘘を言いませんが、出生地ということに関して言えば、虚偽の場合もあります。相手と話を合わせたいために、地元を同じにするようなこともあるんです。
無論、その場合には地方の情報もしっかりと頭に入れておかないといけませんし、相手にバレないようにするためには各地の情報を頭に入れた上で、即座に相手に合わせて情報を出していかないといけないので、それなりに苦労もありますが、慣れればどうにかなってしまいます。もちろん、嘘をついていてもナンパにおける基本的なノウハウは忘れてはいけません。女性を気分良くさせることが大切ですし、自分が相手を持ち上げてあげることも大切です。褒め方もあまりに露骨にしないで、さりげなく褒めてあげることが大切です。こういうことに気をつけながら、相手との距離を縮めていき、最終的には落としてしまいましょう。最初に信頼を得ておけば、セフレにもしやすいので最高の出会いになるはずです。