今までナンパをしている男性を見たことは山ほどありましたが、自分がナンパしたことは皆無でした。でも、なんだかみんな楽しそうだなと思って、25歳にして生まれてはじめてナンパをしてみることにしたんです。地元は都内の練馬区なんですが、この近所にいわゆるナンパスポットって呼ばれるような名所があるんです。そのスポットの存在は以前から知っていたので、ここに立ってみることにしたんです。ただ、さすがに自分はこれまで経験が皆無なので、インターネットでいろいろな情報を集めました。どんなふうに自分が振る舞えば良いのかとか、相手にはどんな女の子を選べばいいのかなどの情報を集めたんです。その結果、自分はとにかく低姿勢で声をかけることにして、相手には地味なタイプの子を選ぶことにしました。
ネット情報では女性に同じ目線で声をかけると、そのままスルーされることが多いようですが、相手を持ち上げるような感じで責めていくと、相手に優越感を与えたり、安心感を与えられるようで、成功率が上がるとのことでした。こちらは素人なので、こういう情報を鵜呑みにするしかなかったんですが、結果から言えばこの情報は正しかったです。名所だけあって、ほかにも女性を狙っている人がたくさんいて競争も激しい場所でしたが、そこで成功したんです。地味な女の子狙いが、その日は僕だけだったからなのかもしれませんが、ほかのナンパ男が声をかけない相手に声をかけることができて、足を止めてもらうこともできました。
まわりを見ていて思ったんですが、反対に派手な女の子はナンパ師からよく声をかけられていますが、ああいう子たちは普段から様々な場所で男から声をかけ慣れているので、スルーする方法とかも慣れていて、ほとんど足を止めないんです。逆に地味な子のほうは、そういう状況に慣れていないので、思わず足を止めてしまうんです。そのため、意外とうまくいきました。その日は合計ふたりの女の子から連絡先を聞き出すことに成功して、そのうちのひとりとは翌週にデートしました。その場で持ち帰れるようになれば、ナンパ師と言えるのかもしれませんが、さすがに僕は初心者だったので、そこまでは無理でした。
でも、ナンパきっかけでデートした女の子は見た目は地味なのに、なかなか大胆な女の子で、おいしい思いをできました。デートと言ってもふたりで飲みに行っただけで、そこでお互いの仕事の話などをしていました。彼女は24歳で、普段は秘書の仕事をしているそうです。そのため、話し方とかもとても穏やかで、落ち着いた性格でした。でも、見た目はとても地味なのに性的なことに対する興味が強かったんです。まわりからは静かなおとなしい女の子という見られ方をされることが多いらしいんですが、実際は男性に対して前のめりと言えるほど興味が強いそうです。でも、まわりがそういう見方をしてくれないために、お誘いなどもまったくなく寂しい毎日を過ごしてきたそうです。
そんな中で僕が声をかけたのでとてもうれしく感じてくれて、デートもしてくれたようです。そして、そこまで聞かされれば、僕だってそのまま彼女を帰すわけにはいきません。飲み屋を出たあとはそのまま僕の家まで連れて帰りました。僕の家で飲もうということで行ったわけですが、もちろん僕も彼女もお酒だけ飲んで終わりとは思っておらず、そのままセックスとなりました。今まで女性に声をかけたことさえなかった自分がここまでの成果を手に入れることができたのは、すごいことだと思っています。変な話ですが、自分の中に変な自信のようなものも湧き出てきました。すごく刺激的な経験をして、ストレスが解消されてリフレッシュになったということもあります。
なんというか、ナンパをするのは男として、すごく大切なことのような気がしています。まわりにもナンパして実績をあげている男が結構いるので、今後はそういう相手からも情報をもらいつつ、これからも挑戦していきたいです。また、今回おいしい思いをさせてくれた彼女は、僕のことを気に入ってくれたようで、今後も継続して会っていけそうな気がしています。向こうからも連絡がきますし、あいている時間を聞かれたりとか食事に誘ってくるようなことがあるんです。仕事がうまく調整できなくてまだ会えていないんですが、もしも会うことができれば、また同じような流れになっていくと思うので、とても楽しみです。