私は東京から大阪市に単身赴任で来ていて、隔週で土日休みの週は東京に帰りますが、土曜出勤の週は土曜の夜と日曜にヒマを持て余しています。
彼女がいれば退屈がまぎれると思いますが、社内不倫はうちの社の場合リスクが高すぎるので、バーなどに出かけて、ナンパとまではいきませんが隣の女の子がヒマそうにしていれば、少し話したりする程度で暇つぶしをしていました。
そのうち知らない女の子と話すのに慣れて来て、好みの女の子だったら話すだけじゃなくてエッチに持ち込みたいと思うようになり、口説くようになったのですが、残念ながら成功率はあまりよくありません。やはりイケメンじゃないのがいけないのか、効率よくエッチに持ち込むにはどうすればいいのか試行錯誤していました。
そこで思い切って出会い系を使うようになったのですが、大阪の女の子はいい意味でも別の意味でも個性的で、東京出身の私はなかなかノリがつかめず、気の利いたツッコミ一つ入れられず会話が盛り上がりません。
そこで初心に返って、またバーでのナンパを試みてみました。
が、そこで思ってもみない逆転現象が起きました。
なんと、この私が逆ナンパされたのです。
その時は、なんとなくなにもする気が起きず自分自身がヒマそうにしていたのがよかったみたいです。
やはりあまり下心が全面に出てしまうと女の子の方でもわかってしまうので、興ざめしてしまうようです。
その時は、自分の側にやる気がなかったので、聞かれるままに単身赴任で大阪に来ていること、ちょっとノリが違って毎日戸惑いの連続であること、なんかをポツポツしゃべっていて(こんな話聞いてもおもしろいわけないし、うまくいくはずない)と思っていたのですが、何故かその日、彼女とベッドインすることができたんです!
彼女とはその時限りでしたが、彼女いわく、「なんとなくさみしそうにしていたのが、母性本能をくすぐられた」のだそうです。
これは目からウロコで、私は自分が口説いてヤることばかり考えていて女性の側がそんな理由で声をかけてくることもあるのか、と思いました。
その逆ナンパの一件から、女性への関わり方がなんとなく変わりました。
ネットナンパでも、無理して大阪のノリについていこうとしないで
「東京から単身赴任で来ているんだ」
「大阪はいいところで大好きだけど、ノリが違う部分があるから、ちょっと寂しいんだ」
なんて、自分の弱みを見せるようになりました。
そうすると、「東京いいですね、よく遊びに行きます」と、東京ネタで盛り上がれたり、なんとなく単身赴任だと、相手が安心するみたいで
(既婚者だから?勤め人だから?理由はよくわかりませんが、単身赴任なんだって言うとわりと食付きがいいです)
「仕事帰りに会いましょう」と言ってもらえたりもします。
自分の弱みを話したり、あえて狩りに行かないのも暇つぶしを逆ナンパ待ちに変える、逆転の発想かも知れません。